4月26日(日)、雲ひとつない晴天のもと、春のガイドツアーが開催されました。朝日新聞の記事やNHKニュースでの紹介もあり、全国各地から多くの方の参加をいただきました。

樹齢600年の大杉、集落の家並み、倉庫群での丸太磨き実演とタルキ(台杉からとった細い丸太)の磨き体験を行った後、細い路地を入ります。

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路地の石垣の奥に小さなお地蔵さん。多くのみなさんがカメラのシャッターを押しておられました。石垣が祠代わりで、大変めずらしいものです。

DSC00043-1路地の斜面を上がり、高台にある普段非公開の宗蓮寺でお抹茶とお菓子をいただきました。庭や周囲は花と新緑で埋め尽くされ、まさに絶景です。ご住職は長年庭や周囲の花や杉の手入れを行われ、訪れる人を魅了するすばらしい景観づくりに尽力されています。

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石灯篭の上に小さなかわいらしいお地蔵さんが。見ているだけで笑顔になります。

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 お寺から降りたところにある、樹齢400年以上ともいわれる地域の宝、巨大台杉です。昔から現在まで何代もの方の手入れにより、このような美しい形状が保たれています。木から出る芽を上へと伸ばし、細いタルキと呼ばれる丸太の材料とします。1本の木から何本ものタルキが取れるという、先人の画期的な発明に感謝です。

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シャガが咲き誇る細い山沿いの道を下り、集落へ戻ります。

老舗の丸太問屋さんで、様々な種類の丸太を見せていただき、12時過ぎに中川自治会館でゴールです。

パッチワーク状の北山杉の美林、独特の家並み、春の草花、鳥のさえずり、川のせせらぎ、さわやかな空気、地元住民の素朴なおもてなし…などが中川を訪れる方が魅了されるところらしいです。観光地化されないで、今のままの静かな状態でいてほしいという声も多く聞かれました。

5月17日、24日にはツアーとは趣向を変えた、北山林業体験ツアーを開催します。皆様のお越しをお待ちしています。