かがやき隊員の奥田です!先日の投稿(こちら)で教えていただいた『稲木』。

その後,『稲木』のプロフェッショナルとも呼ぶべき方にお会いでき,

詳細を丁寧に教えていただきました。本当にありがとうございました(*^-^)!

近くで見ると迫力のある稲木。5段の丸太に稲穂が干されています。

昔は9段,多いときは11段もあったとのことです(¨!!

下から上へ稲木にかけていく中,昔の多い時は上の方になるほど,下の人が投げて渡していたそうです。

同じようにかけられているように見えてここにも業が。

1段目は雨にさらされやすいので,水がすぐにはけるように重ねずに,

2段目以降は交互にたくさん重ねてかけられているとのこと。とても緻密な作業です・・・(>_<)

上の部分はこのように結ばれているのですが,地面からほぼ垂直に丸太があり,

それを左右から支える形になっています。このほぼ垂直に立てることを

『切立(きったて)』と呼ぶそうで,倒れにくい構造なんだとか( ̄ー ̄)

更なる驚きはここからです!田んぼに組み立てられているため,地面はぶよぶよなことが多いのですが,

丸太が地面に埋まっているのは,写真の杭の上部の土がかかっている部分だけΣ(゜゜)

なんと!積み重なってできた稲木と,かけた稲穂の重みで全体が沈み,固定される仕組みなんだそうです!

丸太同士を支える結びも,口伝えで伝わる秘伝の業。昔はわら等でくくられていたそうで,

わらは結び目がなくても強力に固定ができたそうです。

今のように,ナイロンで作られたものは便利ですが,自然のものが勝ることも多いのだとか。

そしてこの稲木が倒れない理由がもう一つ。皆さん,お気づきでしょうか・・・(・_・?)

中央部にななめに丸太が入っています。昔からこうするようにと口伝えされていたようで,

これを『すじかい』と呼ぶそうですが,なんと現在の耐震構造と同じ原理で組み立てられているそうです!

上って揺らされてもびくともしません!!!今まで台風等がやってきても一度も倒れたことはないそうです。

また,段になる丸太の間隔は,自分の肘から手のひらまでの長さの感覚が手にしみついているそうで,

測られてもいないのに等間隔で仕上げられることができるとも。離れ業の数々,驚くばかりです。

色々と教えていただきましてありがとうございます!それではまた次の投稿でお会いしましょう(^-^)/