かがやき隊員の奥田です!先日,地域の方にお話を伺う中で,貴重な史料を見せていただきました。

小野郷地域と朝廷の結びつきが強かった頃,小野郷の人々は『端午の節句(五月五日)』の前日から

御所へ赴き,菖蒲(ショウブ)という植物を飾る役目を負っていたそうです。この役のことを菖蒲役といいます。

写真が少し見えにくいかもですが,『五月五日 菖蒲葺 小野村百姓』と記されています(¨!

旧暦の五月ですので,今で言うと六月頃。梅雨も始まり,病気が流行りがちだった当時に

魔除けの意味合いを込めて,菖蒲を飾り付けていたんだそうです。

写真上部の軒先のようなところから吊るされているのが菖蒲です。小野郷地域では,こういった役目を果たす代わりに

税の免除などの特権を得ながら,朝廷との結びつきを大切にしていたようです。そのため,先日の投稿(こちら)のようなことがあったのではないかということでした。(ちなみに投稿時の御用材納めは大正4年,1915年)

色々と興味深いことを教えていただき,ありがとうございました(>_<)!