かがやき隊員の奥田です!前回の投稿(こちら)の続編になります。

昔の住まいには,自然を生かした先人の方の知恵や技術が多く見受けられます。

前回は『おくどさん』,今回は『ながし』をご紹介します(*^-^*)

『ながし』とは,お皿を洗ったりする場所のこと。少し見えにくいですが,

写真の光が差し込んで見える部分に隙間があり,洗いに使用した水が外へ排出される仕組みになっています。

その隙間はわずかなので,細いお箸等はともかく,大きなものはせき止められるということですね(^^♪

今の暮らしでは,蛇口をひねって水を出しますが,当時はこのように水をためるスペースがあり,

井戸水や山の湧き水を溜めておくことで,洗いものを効率よく行っていたようです。

格子窓のような,引き違い窓のようなものが設置されていました。デコボコしているので,

どのように開けるのか尋ねてみると・・・

このように,手前側だけがスライドして窓の役割を果たしていましたΣ(゜゜)

『無双窓(むそうまど)』と呼ぶそうで,明かりや風の量を調節できる窓だそうです。

なるほど。冬場の厳しい寒さを少しでも抑える役割があったのかもですね!

そしてこの『ながし』に使われている材木ですが,水に触れることが多いため,水に強いヒノキなどを使用する・・・

のが良いように思われますが,ヒノキが材質の場合は洗い物がすべりやすく,細いお箸などは先ほどご紹介した隙間から,

外へすべり落ちてしまうので,杉の赤い部分(水に強い)を使用しているんだそうです(¨!!

木の性質を考慮した先人の知恵が詰まった『ながし』でした。