“おもてなしの達人”岩水俊一さん
■中川から、おもてなしの心を届ける。
中川でまちあるきイベントをした日、お腹を空かせて帰ってきた参加者へと絶妙なタイミングで焼き芋が振舞われた。
中川でクリーニング店を営む岩水俊一さんが、ご自身で育てて焼いてきてくださった金時芋の
ほくほくした焼き芋にみんなが笑顔になっていた。
半日まちを歩き回った最後に、外で食べる焼き芋はなお一層に美味しかった。
「何か思いついたら、すぐに調べて、真似してやってみる。」
中川八幡宮ライトアップの宴会でのサプライズ。
突然、岩水さんがワッフルを焼きはじめ、木のフォークを添えたひと皿が配られた。
トッピングに添えられたすももジャムとはちみつは、もちろん自家製!
甘いものでみんなのお腹が満たされた後、またも絶妙なタイミングでコーヒーが振舞われる。
紅葉ライトアップの美しい景色を眺めながら、自治会館が一変して、カフェのようなくつろぎ空間へと姿を変えた。
なんとお土産に、お手製の北山杉でできた写真立てまで。脱帽です。
毎週日曜日に自治会館で開かれている「中川サロン」では、集まる人たちの中心となって、コーヒーを淹れて憩いの場づくりをしている。
ふらっと自治会館へ立ち寄った日にも、「コーヒー飲んでくか?」と声を掛けてくださった。
まちを訪れた時にこうして声を掛けてくれる人がいると、やっぱり嬉しい。
口数こそ少ないが、いつも周りの人の様子をみて素敵なおもてなしをして下さるのが岩水さんだ。
■子供たちにも、まず挑戦させる
岩水さんの手作りは、食べ物だけに留まらない。
以前は北山杉を加工するお仕事をされていた。
今でも地元で入手できる材料で、木工作品をつくりあげる。
北山杉の垂木で作った写真立てには、倉庫群風景の写真を入れた。
有志で企画した、街の子どもたちを招いてのイベントでは、木工のアイデア係を務めた。
「杉の葉っぱやらでも、集めてきて束ねたらリースになるやろ。」
と、ちょっぴりぶっきらぼうに教えてくれる。当日は子どもたちが木工とリース作りを大いに楽しんだ。
木工に不慣れな子どもにも、細かく説明はしない。一緒に作業しながら教えるのが彼のスタイルだ。
とにかく手を動かして作業してみたい子供たちと、会話は少ないが、息がぴったり合っている。
木工で遊んだあとは、きちんと道具の片づけまで教える。子どもたちは、自分で挑戦してみるワクワク感を味わったに違いない。
■次なる挑戦は・・・?
岩水さんの次なるチャレンジは、自家製のピザ窯で手作りピザを焼くことだ。
まさか、窯から作るとは・・・!
土台に駒を付けて移動式のピザ窯になるという話も出ているようだ。
手作りのピザと窯の温もりに、きっとたくさんの人が集まるだろう。
彼の手作りのおもてなしから、今日も集まった多くの人たちの間で、にぎやかな会話が生まれていく。