2022.02.11
🏠昔の住まいに学ぶ,先人の知恵と心👪【その2】
かがやき隊員の奥田です!前回の投稿(こちら)の続編になります。
昔の住まいには,自然を生かした先人の方の知恵や技術が多く見受けられます。
前回は『おくどさん』,今回は『ながし』をご紹介します(*^-^*)
『ながし』とは,お皿を洗ったりする場所のこと。少し見えにくいですが,
写真の光が差し込んで見える部分に隙間があり,洗いに使用した水が外へ排出される仕組みになっています。
その隙間はわずかなので,細いお箸等はともかく,大きなものはせき止められるということですね(^^♪
今の暮らしでは,蛇口をひねって水を出しますが,当時はこのように水をためるスペースがあり,
井戸水や山の湧き水を溜めておくことで,洗いものを効率よく行っていたようです。
格子窓のような,引き違い窓のようなものが設置されていました。デコボコしているので,
どのように開けるのか尋ねてみると・・・
このように,手前側だけがスライドして窓の役割を果たしていましたΣ(゜゜)
『無双窓(むそうまど)』と呼ぶそうで,明かりや風の量を調節できる窓だそうです。
なるほど。冬場の厳しい寒さを少しでも抑える役割があったのかもですね!
そしてこの『ながし』に使われている材木ですが,水に触れることが多いため,水に強いヒノキなどを使用する・・・
のが良いように思われますが,ヒノキが材質の場合は洗い物がすべりやすく,細いお箸などは先ほどご紹介した隙間から,
外へすべり落ちてしまうので,杉の赤い部分(水に強い)を使用しているんだそうです(¨!!
木の性質を考慮した先人の知恵が詰まった『ながし』でした。
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