かがやき隊員の奥田です!連日ご紹介している昔の住まいに学ぶこと。

今回ご紹介するのは『ナンド』と呼ばれる部屋。一体どのような部屋のことなのか。

今回は地域の方の手記の内容と併せてご紹介します(*^-^*)

『ナンド』は主に寝室として利用されていたそうで,収納するもの(恐らく衣類等)が

置かれている場でもあった模様。寝室とはいっても,三世帯ほどが暮らしていた昔の暮らしにおいては,

この部屋だけでは足りないため,『いろり』の間も寝室として使われていたのではないかということ。

特徴としては,他の部屋よりも天井が低いことが挙げられます。温かい空気は上に上がりますので,

天井が高ければせっかく温めた空気がどんどん上に溜まってしまいます(^^;)

他にも理由はあると思いますが,やはり生活に合わせた様式が取り入れられていることは間違いないでしょう。

最後に,地域の方の手記に書かれていた『ナンド』について,興味深い記述がありますのでご紹介。

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納戸(ナンド)は台所に続く部分で通風・採光不十分で常にうす暗く概ね寝間にしてゐます。

古老が云ふ 明るい家は金が蓄(たま)らん 分限者(ぶげんしゃ:金持)になろうと思つたら

暗い家に住まんとあかんと真剣な表情で話かけてくれました。
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こういった教えが受け継がれていた家庭もあったのですね。真意は分かりかねますが,

質素倹約に努めることを説いているのではないかと感じます(o^^o)