かがやき隊員の奥田です!先月のこと、地域の方のご好意で

国(文化庁)・登録有形文化財(詳しくはこちら)の『岩井家住宅』を訪問させていただきました。

特別に中も見せていただけることになり、許可もいただけましたので、ご紹介します(^-^)/

まず案内してくださったのがダイドコロ。今にも動き出しそうな立派な自在鉤(じざいかぎ)を吊るした

囲炉裏(いろり)がお出迎え(*^-^) 江戸末期から、ほとんどその姿を変えることなく、

暮らしぶりを伝える様に、家族が囲炉裏を囲んで団らんされていたイメージが思い起こされます。

名栗(なぐり)加工で囲炉裏が囲まれているのは、火が飛び移らないようにするため。

冷暖房もなかった時代、木綿の衣服で夏は心地よく、冬は温かく、そして飛び火には耐性があるんだとか。

また、湿気が多い時は火を焚いて、湿気を煙にのせて室外へ出すということもあったんだそうですΣ(゜゜)

立派な『おくどさん』は、正月に灯心を用いて飾り付けられるそうで、お餅や果物などを供えて

祝うスタイルがずっと受け継がれてきているんだそうです。ランプも年代物のようで、

ノスタルジックな気分を覚えますね( ̄ー ̄) 荒神棚(こうじんだな)に飾られているのは、

7体揃った『布袋(ほてい)さん』。地域の方によれば、毎年1体ずつ、大きくなるように買い求め、

7体揃えば七福神にちなんで良いというものだそうで、家に不幸があると買い直すものなんだとか(¨!

収納タイプのミシン、階段箪笥(かいだんだんす)、浮世絵の屏風(びょうぶ)と

暮らしの中で活きていた家財道具が今も大切に受け継がれていることが見受けられます(o^^o)

使い込まれて丁寧に手入れされているのが、黒光りしている様子から伝わりますね。

自分の里家でもないのに、どこか居心地の良さを感じるのも不思議です。

『岩井家住宅』を紹介する紙面にあるように、自然と共に生きる暮らしの知恵が随所に見られるお家でした。

また、江戸末期から続く家を守り、丁寧に手入れをされることで暮らし続けて来られた歴史は、

今後課題となってくる『持続可能な暮らし』へのヒントになると思います(*^-^*)

『岩井家住宅』さんも含めた、古き良き伝統や暮らしを守り受け継がれている雲ケ畑の地域の方々の姿は、

『豊かな』暮らしとは何かを伝えられているようにも思いました。

 

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