かがやき隊員の奥田です!前回の投稿(こちら)の続編になります。

お昼休憩の後、やぐらを組むための竹を加工も完了し、準備物を整えて

再度、松上げ場へ各々が手分けして荷物を担ぎ、急斜面を登ります(^-^)/

大雨警報が発令され、強雨と視界の悪さに苦闘しながらも、松上げ場を目指します。

消防ホースとロープが急斜面に沿うようにして用意されており、足元と視界の悪さに打ち勝つ

心強い目印と命綱になっていました(^^;) 北消防署の職員さん、

雲ケ畑消防分団の皆さん、ありがとうございました!

松上げ場に到着。まずは大棒と呼ばれる鉄の棒に、火文字を組むための竹を挿しこみます。

竹はもちろんのこと、大棒は非常に重く、多人数での作業が必須であることを強く実感します。

しっかり固定するために、番線を使って結んでいきます。両端の縦に配置する竹は、

写真のように上・下と互い違いに固定。『すじかい』と呼ばれる斜めに配置する竹も、

上・下と位置を変えて固定します。こうすることで補強され、安定感が増すようですo(^-^)o

念入りに固定がしっかりされているかをチェック。本番に失敗は許されません。

若中の頭が、思い描いた火文字にきちんとなるか最終調整。

鉄の棒と竹で組まれたやぐらが完成(*^-^*)! 松明に火が灯れば、火文字の完成ですね!

流れとしては、中畑町の高雲寺(こううんじ)に献灯した後、中津川町の洞谷寺(とうこくじ)に向け、

やぐらを【回転】させるとのこと・・・。回転!?確かに、大棒の根本は回りそうな構造をしていますが、

重い竹×非常に重い鉄の棒を回転させるなんて可能なんでしょうか・・・。

肝となるのがこちらの『かんぬき』と呼ばれる竹と鉄線を組み合わせたもの。

こちらをやぐらの左右上端に配置して、やぐらを起こすときは『前へ押す』、

回転させるときは『一方を押し、一方を引く(ゆるめる)』、そして倒す時は『前に押しながら』

勢いよく倒れて来ないようにする。まさに肝心要の代物ということです(*^-^)

こちらは終了後の写真ですが、『かんぬき』の役割が分かりやすいので先に掲載しました。

写真のようにつなぎ目に挿しこみ、やぐらをコントロールします。

更にもう一つ大切なものをご紹介。これは『はたき』と呼ばれるもので、やぐらを回転させる際に、

松明から降り落ちる火の粉を払うためのもの。竹にヒノキなどの葉を結び付けて作るそうです。

中畑町の松上げでは、この『はたき』役、『かんぬき』を操作する役(2名ずつの4名)、

そして大棒の根本をコントロールする役と、それぞれに役割が充てられているのも特徴でしょうか。

松明がきちんと機能するように、ブルーシートをかけて露除けをします。

対面から火文字が推測できないようにするための意味合いもありそうでした。

次回、いよいよ点火までの作業をご紹介します(^^♪

 

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