♪ 夏も近づく八十八夜 チョンチョン
野にも山にも若葉が茂る チョンチョン
あれに見えるは茶摘みじゃないか チョンチョン
あかねだすきに すげの笠 チョンチョン ♪
5月下旬、天気のよい日に茶摘みが始まりました。
みずみずしい若葉だけを手で摘んでいます。
摘んだあとの、そうじがまた、めんどうな作業。
この日は、お手伝いに来てもらいました。
番茶専用のセイロで、若葉を蒸します。
蒸したら、ムシロのうえで「茶もみ」
熱いうちに、力を入れて素早くもむと、1枚1枚の葉が丸くまとまっていき、
プーンとお茶のいい香りが漂ってきます。
それをザクザクっと切って、ムシロに広げて、天日干し。
日が陰る前に片づけ、また次の日に天日干し。
2、3日かけて、からからに乾燥させます。
谷の合間にある雲ヶ畑は、日照時間が短く、湿気が多いところ。
自然と仲良くかかわっていきます。
宝楽で乾燥したお茶の葉を煎ってできあがり。こうばしく、ちょっと渋いありがたいお茶を
さあどうぞ…
毎日天気を気にしながら、1か月ほどかかって、ようやく1年分の番茶が完成。
お茶を入れ終わった茶かすを、ゴミ箱にほかそうとした時、
なぜか、“おばあちゃんの知恵袋”が浮かんできて…
茶かすをまいて、掃除がしたくなりました。
驚くほど手間のかかるお茶つくり。簡単にほかすことは、できないですよね。
昔は雲ヶ畑のほとんどの家で、作っていたお茶も、今は数件ほど。
無農薬の安心できる、おいしい、ありがたいお茶。 がんばって!
♪ 日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ雲ヶ畑の茶にならぬ」 ♪ (よしみ)
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